お知らせ

人間学群講演会・シンポジウムの開催

平成27年度筑波大学「革新的な教育プロジェクト支援事業」に採択された「学校を基盤とした『共生』人間科学」学位プログラムの構想(人間学群)、の取組の一環として、次の講演会、シンポジウムを開催しました。

実施の形態は異なりますが、学校教育に関わる今日的な課題である、教員養成大学・学部における教職大学院の設置などの改革の動向と課題、教育現場における専門性・力量の形成、を共通テーマといたしました。講師はいずれも筑波大学人間学類の卒業生、大学院教育学研究科の修了生で、話題提供後の協議においては、筑波大学人間学群の今後のあるべき姿について示唆に富むご意見をいただきました。 

<講演会>   

日時:平成28年3月1日(火)16時から    会場:2A212

講師:河原国男氏(宮崎大学教育文化学部教授)

<シンポジウム>

日時:平成28年3月4日(金)16時から    会場:2A212

話題提供:久保田一志氏(栃木県立足利特別支援学校教諭)

     真城 知己氏(千葉大学教育学部教授)

人間学群学生のベトナム・ホーチミン訪問報告会の開催

平成28年2月17日(水)16時から、2A411教室を会場に、ベトナム・ホーチミン訪問報告会を開催しました。

発表は、次の3つの区分から構成され、参加学生が分担をして順次紹介する形式により進められました。①交流協定校であるホーチミン市師範大学などでの学生交流活動、②筑波大学附属特別支援学校(視覚・聴覚・桐が丘)の教員と現地の教員との協働授業研究への参与活動、そして③ベトナムの歴史・文化、市民生活の理解活動、です。

実施後3か月余が経過していたにもかかわらず、あらかじめ分担を決め、発表に係る周到な準備をしていたため、訪問時の新鮮な感覚をいきいきと再現することができました。年度末であったこと、1年次生の必修授業とかぶっていたことなどから、参加する学生、教員は少なく、とても残念ではありましたが、参加学生にとっては、報告会を通じてあらためて海外での活動の成果を感じ取る機会となったのではないかと思います。

終了後、場所を学群長室に移動して、お疲れさま会を開催しました(写真)。ベトナムのお茶、お菓子を前に、打ちとけた雰囲気でベトナムでの印象を語り合いました。

 

学群国際化プロジェクト記念写真(修正)_R

人間学群学生のベトナム・ホーチミン訪問(3) 参加学生による研修報告

このことに関する報告は、これまで2回行いました。今回は、参加学生による報告を掲載します。写真を含めて、学生目線の報告は、とても新鮮に映ることと思います。なお、学内においては、次の日時において参加学生による報告会を開催します。

◆人間学群報告会

開催日時: 平成28年2月17日(水)16時から17時まで

 会  場: 筑波大学2A411教室

<以下、参加学生の報告です。>

日本とベトナムの障害児教育の交流およびホーチミン師範大学、ドンズー日本語学校との学生交流のため、2015年10月31日から11月5日の6日間をかけベトナムへ研修に行って参りました。

あっという間だった1週間の研修の中で特に印象に残ったことが二つあります。一つ目は、障害児教育に従事する先生方の熱心な姿です。大学で心理学を専攻している私は、障害児教育についての知識はほとんどなく、教育の現場を見るのは初めてのことで専門的なことはわかりませんでした。しかし、ベトナムの特別支援学校に訪問し、重複障害児の授業を行う先生の姿を見て、楽しそうに情熱を持って活動していることは直感的に伝わってきました。そして、そのような熱心な先生の授業を受けている児童達も生き生きと授業を受けているようでした。けれど、このようにベトナムの先生方だけではなく、研修に同行されていた筑波大学附属特別支援学校の先生方の授業は、経験と情熱に裏付けされた、学ぶ楽しみに溢れた雰囲気の指導をなさっていてとても印象的でした。

二つ目は、ホーチミン師範大学とドンズー日本語学校での学生交流の中で見た、学生たちのキラキラした目です。ベトナムの学生は様々なことを学べる環境に感謝し、自らの目標に向けて貪欲かつ積極的に大学生活を送っているようでした。その中で時より見せる人生を心の底から楽しんでいるようなキラキラした目は、大学で学べることが当たり前のことかのように大学生活を過ごしている自分に対して、今いる自分の境遇のありがたさを再認識させてくれるものでした。他にもベトナムで学び、経験したことは尽きませんが、なによりもこのような素晴らしいベトナム研修の実現させてくださった筑波大学の関係者の方々および研修先のベトナムで関わった全ての方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

人間学群心理学類 岡 元紀

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人間学群主催の特別講演会の開催報告

平成27年度人間学群主催特別講演会を次のように開催しました。 

日 時: 平成27年12月23日(火・祝) 13時~15時

会 場: 筑波大学第二エリア 2B412教室

講 師: 井上 惠嗣 氏(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課課長)

演 題:「文部科学行政に携わっておもうこと~筑波大学人間学類での学びを振り返って」

 

特別講演会は、社会の第一線で活躍する人間学類の卒業生を講師として招聘し、在学生向けにキャリア教育の一環として行うものです。人間学群コア・カリキュラムにおいても、同じ趣旨で卒業生による講義「キャリアデザイン入門」(学群1年次生必修)を開講していますが、本講演では、対象を学群学生に限定せず、広く大学院生、教職員にも公開するものです。講師としては、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課の井上惠嗣課長をお迎えしました。井上氏は、筑波大学人間学類(心理学主専攻)を卒業後、筑波大学大学院修士課程教育研究科に進学し、教育学を修められました。その後、文部科学省に奉職され、現在、特別支援教育課の課長として我が国の特別支援教育の推進にご尽力いただいております。人間学群は、教育学、心理学、障害科学から構成されていますので、まさに全ての分野に関わっていらっしゃるという意味で、講演者として最もふさわしい方です。 

年末の卒業論文、修士論文の提出時期と重なる休日での開催でしたので、参加者がどれくらい得られるのか心配をしておりましたが、40名ほどの学生、教職員に参加をいただきました。井上氏からは、学生時代に国家公務員を志望した動機や試験対応、文部科学省において海外勤務など含む多様な職務経験を重ねてこられたことを、きびしくも、いきいきとお話をいただきました。趣味の天体写真をご紹介いただいたときの柔和な表情は、まさにお人柄を垣間見るときでもありました。改めて私たちに、文部科学省における行政の仕事とは何かを理解するきっかけの提供とともに、職業人として国際的な感覚をもって旺盛な好奇心と、柔軟な姿勢で学びつづけることの大切さをお示しいただきました。

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講師と参加学生と

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講師と参加教員と

 

 

平成27年度人間学群特別講演会の開催について

師走に入りました。学群4年生は卒業論文の提出を来週に控え、あわただしい時を過ごしています。

さて、人間学群では、平成27年度特別講演会(後援 教育研究科)を開催いたします。学生、教職員の皆様には、年末の多用なところですが、奮ってご参加ください。なお、とくに人間学群に参加を限定しておりません。多くの方のご参加をお待ちしております。

                                記

日 時:  平成27年12月23日(木・祝) 13時~15時

会 場:  筑波大学第二エリア 2B412教室

講 師:  井上 惠嗣 様 (文部科学省初等中等教育局特別支援教育課長)

講演題:「文部科学行政に携わっておもうこと~筑波大学人間学類での学びを振り返って

講師プロフィール: 井上様は、本学人間学類(心理学主専攻)をご卒業後、教育研究科に進学され、教育学を修められました。大学院修了後文部科学省に奉職され、現在、特別支援教育課長の要職にあります。人間学群を構成する教育学類、心理学類、障害科学類に関連する分野で学び、文部科学行政のお立場からわが国の学校教育の発展にご尽力をいただいております。