障害科学類では、学修の参考のためにいくつかの履修モデルを示しています。履修モデルは、その通りに授業をうけなければならないものではありません。ただ し、資格と関係する履修モデルは、必要科目が過不足なく含まれていますので、モデルが基準になるでしょう。履修モデルを基に、学ぶ人の希望と意欲に沿った 学修計画を立て、自主的に学びます。
障害科学履修モデル
障害科学類の基本的な履修形態です。障害科学の全体的な理念・概念の理解を基に,障害科学の包含する障害教育,障害心理・生理,障害福祉等の全領域に関し て,多くの障害を対象に,基礎的な知識や技能の習得を目指します。学類段階の学習の後,大学院に進み,障害科学に関連する知識や技能をさらに深めることも 期待されています。そのためには,知識の習得だけでなく,この分野を新たに開拓していくための研究方法の学習が重要となります。そこで,臨床研究,実験 や調査,文献研究で用いられる多様な技術の基礎についても習得していくことが大切になります。
特別支援教育学履修モデル
わが国における特別支援教育に関わる先導的な研究・教育を担う専門家の養成を目指すものです。特別支援教育とは,これまでの特殊教育において培ってきた専 門性及び新たに求められる専門性に依拠して,障害がある幼児児童生徒はもとより,さらに地域における発達障害などの教育的ニーズに応じた指導・支援を 行うという,いわば新たな学校教育の枠組に基づく教育といえます。特別支援教育学履修モデルでは,障害科学類の充実した人的資源を活用して,特別支援学校 教諭一種免許状に対応した豊富な科目群を設け,履修者に特別支援教育に関わる広い教養と深い専門性を身に付けさせることを意図しています。
障害科学類では、5つの教育領域(視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱)のすべてを担当できる特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。4年間の在学中にすべての教育領域の免許が取得できる大学は他にはほとんどありません。
社会福祉学履修モデル
現代の社会福祉が対象とする高齢者,障害児者,及び,家庭養育環境や発達にともなう生活問題をかかえた子どもたちについて,ノーマリゼイションという福祉 理念を実現するための施策や援助方法を,包括的かつ科学的に学習することができます。本学類では,従来の社会福祉学の枠組を越えて,「障害」をめぐる教育 や医療・各種リハビリテーションとの連携について,社会福祉の現場実習を含めて融合的に学習することができます。社会福祉士国家試験受験資格取得にも対応 しており,さらに,教職課程を併せて履修することにより,高等学校福祉科教員免許の取得も可能となっています。