2019年度修了生 〈特別支援学校教諭〉
筑波大学で学んだこと等
「ぜひこの2年で障害科学の専門家になってください。」これは大学院の一番初めに教授から伝えられた言葉です。この言葉がきっかけで私は、論文執筆や学外での活動に積極的に取り組むことができました。研究会や指導教員との面談、先輩との熱い議論、チャレンジした学会や学外での活動…。大学院ではより深く研究に打ち込み、忙しかったですが、その面白さに気づく日々でした。また、他のフィールドの人と関わる機会に参加することで、思いがけず自分の研究とつながることもありました。様々な考えや人に出会うことで、自分の軸は何か?専門性は?価値観は?と考えを深めながら、研究の中で、自分についても客観的にとらえる時間をつくることができました。ここで学ぶことができて本当に良かったです。今後も、ここで学んだものの見方を大切にしながら、障害科学の専門性を高め続けていきたいです。
2019年度修了生 山森一希
大学を卒業したのち、これまでわかっていることだけでは、知りたいことの答えを見つけることができなかったので、筑波大学大学院に進学しました。
大学院では、ただ知識を得るというだけでなく、ディスカッションを通して、自ら考えるということが非常に面白かったことを覚えています。障害科学専攻では、教育、福祉、心理といった多領域で様々な研究を進める仲間たちと出会うことができました。その出会いは研究を進める上で必要な多くの気付きや刺激を与えてくれただけでなく、修了後も大切にしたいものになりました。
自ら問いを立て、知りたいことを知ろうとする作業は、そう簡単なものではないですが、大学院の2年間は私にとって、これからを考える上でとても充実したものでした。
2019年度修了生 宇留野 哲〈国際医療福祉大学病院 言語聴覚士〉
大学院の二年間を振り返って
私は言語聴覚士として4年間働いてから大学院に進みました。元々、研究をしたい想いと支援について学びを深めたいという想いがあり進学しました。
筑波大学の障害科学専攻は、各領域で最先端にいる先生方、多分野から進学した同級生が集まっており、手を広げればどこへでも繋がることのできる環境です。
指導教員と後期課程の先輩からは研究について基本的なことから研究哲学や支援の在り方まで多くのことを学びました。他にも、領域や年齢関係なく様々な人と話ができたこと、臨床実習や教育相談では学術的知識を臨床場面で実践できたこと、研究に加えて臨床についても指導をいただけたこと、大学院で過ごした2年間は私の財産になりました。
2019年度修了生 八柳 千穂〈特別支援学校教諭(1年制プログラム/現職教員派遣)〉
私は、特別支援学校に勤務する現職教員です。筑波大学大学院には、現職1年生プログラムという制度で入学しました。1年間で授業と修士論文作成を平行して行うため忙しい日々ではありましたが、それ以上に、指導教員にじっくりお話を伺ったり、学生同士で長時間議論したり、宝探しのように文献を集めたり、非常に充実した時間を過ごすことができました。大学院では、学ぶことの楽しさや喜びを再認識することができました。また、同じ志をもつ若い学生の方々や他県の現職の方々と出会い、大きな刺激をいただきました。まだまだ努力できる自分にも気づくことができたこの1年は、今後の私をいたるところで勇気付けてくれると思います。