2022年11月9日(水)に第82回人間系コロキアムがオンラインにて開催されました。
筑波大学人間系障害科学域 小林秀之先生が「我が国の視覚障害教育の果たしてきた役割をどう継承していくのか」というタイトルでご講演くださいました。
日本の視覚障害児に対する学校制度の現状と課題について、学校に対する調査と先生が取り組まれている「科学へジャンプ」という体験活動をもとに解説いただきました。
視覚障害児は低発生障害科学であり、児童生徒の中でおよそ0.03%の発生率です。0.03%ということは1万人に3人の割合です。
低発生であるために、学習集団を確保することが困難です。場合によっては、一人きりで特別支援学級で学ぶこともあるそうです。
一方で、「学校に1人」という少人数でも手厚い指導が受けられるようになっているメリットも考えられますが、他方でせっかく学校に通っているのに他の児童生徒と学ぶことができないことによるデメリットがいくつも思い浮かびます。
さらに、教員の人事異動に対する課題も提起いただきました。
どのようにインクルーシブ教育を実現していくか、考えるための手がかりがたくさんつまったご講演でした。
今回も学内外から多くの方々にご参加いただき、盛会となりました。
コロキアムの様子は一部編集の上、Microsoft Streamにて公開予定です(学内限定)。ぜひご覧ください。
次回の人間系コロキアムは、2022年12月14日(水)12:15〜
筑波大学人間系 障害科学域 川間健之介先生によるご講演を予定しております。
詳細は、人間系ホームページをご確認ください。
https://www2.human.tsukuba.ac.jp/research/archives/category/r_seminar/colluqui