聴覚障害学

現在4名のスタッフで構成されている。研究と教育の両面にかかわっている。研究のアプローチとしては、教育学、心理学、生理・心理学、リハビリテーションの各分野から行われている。各分野で取り組まれている研究は以下の通りである;

<教育学関係> 聴覚障害児の言語、コミュニケーション、教科等の指導、通常の学級で学ぶ聴覚障害児の学習支援 <心理学関係> 聴覚障害児の言語、認知およびその発達、読み書き能力、字幕の読み、聴覚受容・音声表出の特徴分析 <生理・心理学関係> 中枢における聴覚情報処理過程、聴覚障害者の両耳分離聴や音源定位の研究、読みにおける眼球運動の分析 <リハビリテーション関係> 早期療育、補聴器適合や聴能指導等の臨床オージオロジー

これらの研究の一 部は、附属聴覚特別支援学校の実践研究と協働して行われている。研究・教育上の主たる施設としては、聴力検査用防音室、聴覚生理心理実験室、無響室が備え られ、備品としては、音声分析装置、各種聴力検査機器、補聴器特性検査装置、眼球運動測定装置などがあり、本邦でも有数の重装備の研究施設である。 学生の教育に関しては、人間学類,障害科学類および大学院修士課程教育研究科、博士課程人間総合科学研究科において、聾学校教員免許状の資格取得に必要な科 目を編成しており、全国の聾学校に優秀な教員を輩出している。ここでも附属聴覚特別支援学校は、学生の教育実習指導の場となっている。また、研究者養成と して大学院博士課程人間総合科学研究科において他大学からの入学者も広く受け入れ、聴覚障害に関する総合的教育と研究指導を行っている。

教授 小渕 千絵  [OBUCHI Chie]
鄭 仁豪  [CHUNG Inho]
准教授 左藤 敦子  [SATO Atsuko]