人間系長 野呂 文行
筑波大学人間系は、教育学、心理学、障害科学を専門とする教員の研究組織です。筑波大学は、1872年(明治5年)に設立した師範学校の系譜をもち、東京高等師範、東京文理科大学、東京教育大学を経て研究型総合大学となりました。そうした筑波大学の系譜にあって、研究分野は、師範学校から続く伝統があり、さらにそれぞれの時代にあった研究を取り入れ、新しい研究分野に取り組んできました。まさに伝統と革新とが折り合わさった研究組織といえるでしょう。人間系は、教育学、心理学、障害科学といった3つの学域に細分はされますが、それぞれの学問の特有を活かしながら、学域をこえた人間系としての研究にも取り組んでいます。人間系の研究は文理融合の研究となっており、新しい研究を推進する高いポテンシャルをもっています。その研究成果は、一つの研究分野だけでなく、広い研究分野に寄与し、日本だけでなく世界にも発信しています。さらには、その研究成果は、行政をはじめ、学校や企業など社会にも貢献しています。専門の研究分野で日本および世界をリードし、持続可能な明るい社会への展望を開き、人々の幸福に貢献できる研究を進める研究組織であり続ける所存です。