筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。2019年度第1回の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の趙 成河先生による講演会を予定しています。
人間系教員会議に引き続いての開催となっておりますが、教員の他、多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2019年4月24日(水)人間系教員会議(15:30開催)終了後~
場 所: 筑波大学 2B412
講 演:「自閉スペクトラム症の偏食に対する応用行動分析的アプローチ」
筑波大学人間系 趙 成河
講演内容:
自閉スペクトラム症児(Autism Spectrum Disorders: ASD)には知覚過敏や同一性保持などの特徴があり、そのため偏食の態様は様々であり、食物の種類、食感、ブランド、温度、さらに色についても強いこだわりを示すことが報告されている。ASD児や広汎性発達障害児では、偏食を含む摂食問題はよく見られることであり、応用行動分析学に基づくアプローチは、偏食に対してその有効性が示されている。これまでは結果操作に基づく介入、特に逃避消去法は、偏食に関する研究において欠かせない要素として認識されているが、逃避消去法に伴う食事時の問題行動の生起は、親にとってもう一つの懸念事項であり、負担になる可能性が高い。
今回は、ASD児とその保護者や教師等を対象としたASD児の偏食に対する事例研究を整理して研究動向および制限を把握し、今後の課題と日常場面において実施可能な先行子操作に基づいた介入について検討した内容を報告する。
問合せ先:筑波大学人間エリア支援室研究支援係
(ningen-kenkyu#@#un.tsukuba.ac.jp)
※「#@#」を「@」に置き換えてください。
添付資料:コロキアムポスター