• 文字サイズ

第23回 人間系コロキアム(2/24/2016)のご案内

筑波大学人間系研究戦略委員会では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。国内・外からの招聘講師による講演に加えて、人間系所属教員による講演を企画し、人間系所属教員を中核とした領域横断的研究の更なる推進を目指しております。   27年度第8回目の開催となる本コロキアムでは、人間系障害科学域教員の宇野彰先生による講演会を予定しています。教員、大学院・学類学生の他、広く多くの方々のご参加をお待ちしております。

日  時:  2016年2月24日(水)16:00~     

場  所:  筑波大学  人間系学系棟B532

タイトル:「発達性読み書き障害(developmental dyslexia)」
                
講演内容:
 発達性読み書き障害はトムクルーズやスピルバーグ監督がそうであることで知られているdevelopmental dyslexiaの日本語訳である。知能は正常であっても文字の習得が困難な障害である。読めなければ書けないため「発達性読み書き障害」と翻訳されることが多い。英語圏では「読み」に関する出現頻度が10%以上、日本でも仮名で0.2-1.4%、漢字で6.9%の出現頻度と報告されている。この読み書きは、正確性と流暢性によって評価される。正確性とは、正答数や正答率などが指標となり、流暢性は音読潜時や音読所要時間などによって評価される。現在、大学入試センター試験では、読みのスピードが遅い受験生に1.3倍の試験時間の延長という支援を実施してすでに5年間経過している。音読(黙読においても音韻化)のスピードが遅いと読解に時間がかかるからである。そして、国として、読みのスピードが遅い受験生を支援しているということは、読みのスピードが遅いことは障害であることを示している。
 本講演では、日本語話者の発達性読み書き障害群における認知障害の種類や大脳機能および科学的根拠に基づいた効果的な訓練法などについて紹介する。

プログラム: 16:00~  講演・質疑応答 

進行:小川 園子

主催:筑波大学人間系・研究戦略委員会

問い合わせ先:筑波大学人間系研究戦略委員会事務局(research#@#human.tsukuba.ac.jp)
※「#@#」を「@」に置き換えてください。

添付資料:コロキアムポスター23rd Poster

 

 

Translate »