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第79回人間系コロキアムのお知らせ(2022年6月8日)

筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。本コロキアムでは、人間系教員 Kamal Lamichhane先生による講演会を予定しております。
コロキアムは以下のとおり、オンライン開催としております。多くの方々のご参加をお待ちしております。

 

 日  時: 2022年6月8日(水)12:15〜13:15  
        ※ 質疑応答も含めての時間としております。

 場  所: Zoomによるオンライン開催(事前登録制)

 参加方法: こちらのフォームから登録してください。

       https://forms.gle/hn7KVdhfkJUJmfSQA

       登録したメールアドレス宛にオンライン参加のためのURLを送付いたします。

 題  目: 障害者の親はなぜ教育に投資しないのか 

                         筑波大学人間系障害科学域  Kamal Lamichhane 先生

 講演内容:

 先行研究によれば、障害者への教育投資は、障害を持たない者への投資よりもリターンが大きい。にもかかわらず、教育投資にはギャップがある。多くの国で障害者に対する差別が広まっており、障害者に対する教育投資の格差は親に起因している可能性がある。結果的に、親による差別的な姿勢とあいまって家計が制約され、障害者への教育投資決定に悪影響を与えている可能性がある。部分的には、ケイパビリティについての誤った考えによって予想される低いリターン、あるいは、労働市場における種々の障壁による実際よりも低いリターンによる。したがって、障害を持たない者を優先させる親の投資戦略の変化によって、障害者の教育投資が部分的に推進される可能性がある。
 本講演では、発展途上国であるバングラデシュで2010年に実施された全国的に代表的な世帯収入支出調査(HIES)データセットを利用し、エンゲル曲線フレームワークを利用することで、障害児とそうでない子どもとの間の世帯内教育投資決定を調査した研究について紹介する。ハードルモデルの結果によれば、入学決定の段階で障害バイアスが存在するが、一方で、個人レベルでの分析によれば、障害児の入学後に教育支出にバイアスが存在する。さらに、障害者を持ち、教育投資に対する交渉力の低い世帯主が見受けられたが、相互作用効果によれば、安定した大きな収入と母親の教育が障害者の教育改善にとって重要であることが示唆された。

 

 

 

 お問い合わせ先:筑波大学人間系リサーチラウンジ
        (research#@#human.tsukuba.ac.jp)
              「#@#」を「@」に置き換えてください。