筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。本コロキアムでは、人間系教員 岡典子先生による講演会を予定しております。
コロキアムは以下のとおり、オンライン開催としております。多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2022年1月12日(水)12:15〜13:15
※ 質疑応答も含めての時間としております。
場 所: zoomによるオンライン開催(事前登録制)
参加方法: こちらのフォームから登録してください。
https://forms.gle/JMdNAH8x8UeE9w8E9
登録したメールアドレス宛にオンライン参加のためのURLを送付いたします。
題 目: ホロコースト時代における「マイノリティ」救援と教育
筑波大学人間系障害科学域 岡典子 教授
講演内容:
ホロコーストとは、ナチス・ドイツ(1933-1945)が強行したユダヤ人大量殺戮をさすことばである。国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)が支配したこの時代、ユダヤ人、障害者、性的少数者等が国家によって究極の「マイノリティ」に位置付けられ、虐殺や処罰の対象になったことは広く知られている。だが、当時においても「マイノリティ」に対する少数の保護や救援は存在した。なかでもユダヤ人の子どもに対し、救援の一形態として教育的営みが続けられていた事実は、「人間にとって教育とは何か」という究極的な問いを追究するうえで示唆に富む。
本報告では、ユダヤ人や障害者に対する具体的な救援事例に着目しながら、「救う」という観点からみた教育の意味について報告したい。