筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。2020年度第1回の開催となる本コロキアムでは、昨年度人間系研究支援プログラム採択教員2名による研究紹介を予定しています。
今回のコロキアムは人間系内の教員を対象にしたオンライン開催としております。多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2020年6月10日(水)12:15~13:15
場 所: オンライン開催
参加方法:別途お知らせします。
講演と講演内容:
(1)難治性PTSDとその関連障害のアセスメントと治療
筑波大学人間系 青木 佐奈枝
講演内容:
PTSDは心的外傷出来事を契機に、知覚、認知、記憶、思考、情動など諸機能に統制不全が生じ症状化する疾患である。昨今、エビデンスに基づく治療法が開発され、一定の効果を示しているが、PTSD者のドロップアウト率は高く、治療反応性が不良で慢性化するケースも依然として多い。本コロキアムでは、臨床支援や治療の現場において最も困難を極める1つである難治性PTSDとその周辺障害に関する実践研究を基に、アセスメントと治療について紹介する。
(2)グループホームで暮らす認知症の人のためのQOL尺度開発とQOL向上の要因に関する研究
筑波大学人間系 山中 克夫
講演内容:
近年の我が国の介護施策は在宅ケア中心である。しかし、様々な領域で取り組まれているSDGsの理念からすれば、自宅での生活が難しくなり、施設等で暮らす人々のQOLを向上させていくことにも光を当てていくべきであろう。今回は、我々がこれまで行っているグループホームで暮らす認知症の人のためのQOL尺度開発やQOL向上の要因研究の経過を報告するとともに、現在取り組んでいる認知症の人やその介護者へのシームレスな心理介入システム開発について紹介する。
問合せ先:筑波大学人間エリア支援室研究支援係
(ningen-kenkyu#@#un.tsukuba.ac.jp)
※「#@#」を「@」に置き換えてください。
添付資料:コロキアムポスター