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第39回 人間系コロキアム(12/20/2017)のご案内

筑波大学人間系研究戦略委員会では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。平成25年度からは、国内・外からの招聘講師による講演に加えて、人間系所属教員による講演を企画し、人間系所属教員を中核とした領域横断的研究の更なる推進を目指しております。平成29年度第7回目の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の小川園子先生による講演会を予定しています。 教員、大学院・学類学生の他、広く多くの方々のご参加をお待ちしております。

日  時:  2017年12月20日(水)12:15~ 13:15  

場  所:  筑波大学  文科系修士棟8B210

講  演:「社会性の形成・維持を司る脳の働き・ホルモンの働き」
                                                    筑波大学人間系 小川園子

講演内容:
  自身を取り巻く他個体(人)と行動的、情動的関係性を築くこと、すなわち「社会性の形成と維持」は、ヒトを含めた多くの社会生活を営む動物種にとって極めて重要である。その基盤となる社会行動、絆行動の表出には、個体の発達段階の各々に特徴的なホルモンレベルの変動とそれに呼応するホルモン受容体の発現がある。ホルモンは、化学構造からステロイドホルモン、ペプチドホルモンなどに分けられるが、なかでも生殖腺から分泌される性ステロイドホルモンは脳内に局在する受容体に、一生を通して、性特異的、時期特異的、脳領域特異的に作用することによって様々な社会行動の適応的な表出を支えている。本講演では、ホルモンが、脳内の「どこに局在する」、「どの受容体に」、「いつ」、「どのように」に作用して、(1)社会行動の表出を司る神経系を構築し、(2)適応的な行動の表出を支え、(3)性差、個体差を生み出すのか、を明らかにすることを目的として進めている研究の一端を紹介する。

プログラム: 12:15~13:15  講演・質疑応答

進行:加藤 靖佳

主催:筑波大学人間系・研究戦略委員会

問い合わせ先:筑波大学人間系研究戦略委員会事務局(research#@#human.tsukuba.ac.jp)

※「#@#」を「@」に置き換えてください。

添付資料:コロキアムポスター39th Poster

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