感性認知脳科学専攻では、第53回「こころ」の科学セミナー・第23回プレミアム論文研究セミナーを開催致します。
参加申し込みは不要です。教員、大学院・学類学生の他、広く多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2016年12月19日(月)15:00~
場 所: 筑波大学 総合研究棟D・1階・公開講義室
講 演:「犯罪捜査と脳科学:ポリグラフ検査から見た現状と課題」
科学警察研究所 法科学第四部 情報科学第一研究室主任研究官
松田 いづみ先生
講演内容:
警察では近年,自供の強要による冤罪事件を受け,取調べのあり方を 見直している。その流れの中で,ポリグラフ検査が再注目されている。 ポリグラフ検査では,容疑者が事件について知っているか否かを,言 葉ではなく生体信号を手がかりにして推定する。容疑者の認識を客観 的な証拠として提示できる能力を秘めているが,証拠としての価値は 高くない。証拠価値を高めるため,現在用いられている自律神経系反 応に加え,行動反応や脳活動の測定により推定精度を上げることが試 みられている。また,脳活動から検査の背後にある認知プロセスを説 明しようとする試みもある。本講演では,ポリグラフ検査に関わる脳 活動の研究動向を紹介する。その上で,脳科学に寄せる期待と,クリ アすべき課題について述べたい。
プログラム: 15:00~ 講演・質疑応答
世話人:小川 園子
主催:筑波大学大学院人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻
問い合わせ先:kokoro#@#kansei.tsukuba.ac.jp
※「#@#」を「@」に置き換えてください。
添付資料:ポスター seminar53.ai