筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。2019年度第6回の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の原田 隆之先生による講演会を予定しています。
学群生、大学院の学生および一般の方の参加も歓迎しますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2019年11月13日(水)12:15~13:15
場 所: 筑波大学 文科系修士棟8B210
講 演: 性的依存症のアセスメントと治療:「痴漢外来」の実践を通して
筑波大学人間系 原田 隆之
講演内容:
痴漢や盗撮などの性犯罪は,社会的に大きな問題であるにもかかわらず,抜本的な対策がほとんどなされていない。これらはまた,パラフィリア障害という「病気」としての側面も有している。本年のWHO総会でICD-11が承認されたが,そこには新たに「強迫的性行動症」という障害が収載された。これは,性行動に対する統制が取れないことから,日常生活に支障をきたすようになった状態をいう。これらの性的問題行動は,性行動に対する反復性,強迫性,コントロール障害という点で共通しており,「性的依存症」としてまとめることもできる。
犯罪であれば,処罰の対象となることは当然であるが,処罰のみでは再犯を防止できないことを多くのエビデンスが示している。したがって,処罰と合わせて治療を実施することが重要になる。本コロキウムでは,「性的依存症」に対する治療実践とその効果等について報告する。
問合せ先:筑波大学人間エリア支援室研究支援係
(ningen-kenkyu#@#un.tsukuba.ac.jp)
※「#@#」を「@」に置き換えてください。
添付資料:コロキアムポスター