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第56回 人間系コロキアム(10/9/2019)のご案内

筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。2019年度第5回の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の石塚 祐香先生による講演会を予定しています。
   学群生、大学院の学生および一般の方の参加も歓迎しますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。

日  時:  2019年10月9日(水)12:15~13:15 

場  所:  筑波大学 文科系修士棟8B210

講  演: 自閉スペクトラム症児に対する模倣を基軸とした言語発達支援と評価
                        筑波大学人間系 石塚 祐香

講演内容:

米国疾病予防管理センターの最新データによると、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD)児は59人に1人の割合であり、10年前よりも2倍以上の増加傾向にある(CDC, 2018)。さらにそのうち約半数以上のASD児は言語の発達に遅れがみられる(e.g., Carlsoon et al., 2013; Rose, Trembath, & Paynter, 2016)。応用行動分析学に基づく言語発達支援は、「話す」「読む」など多様な言語行動の成立と拡張を目指してきた。様々な言語行動を促すには、大人(セラピスト・保護者)と子どもの「相互作用(reciprocal interaction)」を成立させることが必要不可欠である。しかし相互作用が成立するまでのプロセスや、ASD児が相互作用の中で言語を獲得するための条件は十分に明らかになっていない。相互作用の成立の基盤にあるのは「模倣 (imitation)」であり、定型発達児に限らずASD児の相互作用を促進すると考えられている。本発表では、ASD児に対する模倣を基軸とした言語発達支援に関する研究を紹介し、模倣が発達の基盤になることを報告する。

 

 

 

 

問合せ先:筑波大学人間エリア支援室研究支援係

(ningen-kenkyu#@#un.tsukuba.ac.jp)

※「#@#」を「@」に置き換えてください。

添付資料:コロキアムポスター

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