筑波大学人間系研究戦略委員会では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。平成25年度からは、国内・外からの招聘講師による講演に加えて、人間系所属教員による講演を企画し、人間系所属教員を中核とした領域横断的研究の更なる推進を目指しております。平成29年度第6回目の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の園山繁樹先生による講演会を予定しています。 教員、大学院・学類学生の他、広く多くの方々のご参加をお待ちしております。
日 時: 2017年11月8日(水)12:15~ 13:15
場 所: 筑波大学 文科系修士棟8B210
講 演:「選択性(場面)緘黙の理解と支援」
筑波大学人間系 園山繁樹
講演内容:
選択性緘黙(selective mutism)はわが国では場面緘黙と呼ばれることも多く、家庭で家族と一緒であれば発話が可能であっても、学校や幼稚園で声が出なくなることを主症状とし、特別支援教育では情緒障害に分類されています。こうした症状を有する幼児児童生徒に対しては学校での合理的配慮とともに、不安低減や発話促進のための臨床心理学的支援が必要とされます。今回は当事者や保護者への質問紙調査からわかったこと、及び、支援事例を通して具体的な支援方法について紹介したいと思います。このテーマは障害科学のテーマであるとともに実践教育学や臨床発達心理学にも深く関係し、人間系関係者に広く知っていただきたいテーマであると考えています。
プログラム: 12:15~13:15 講演・質疑応答
進行:加藤 靖佳
主催:筑波大学人間系・研究戦略委員会
問い合わせ先:筑波大学人間系研究戦略委員会事務局(research#@#human.tsukuba.ac.jp)
※「#@#」を「@」に置き換えてください。
添付資料:コロキアムポスター38th Poster