博士後期課程2年生の本郷由貴さん(指導教員:浅野憲一教授)が日本スポーツ心理学会優秀発表賞を受賞

心理学学位プログラム博士後期課程2年生の本郷由貴さん(指導教員:浅野憲一教授)が『日本スポーツ心理学会 第52回大会』で『優秀発表賞』を受賞しました(日本体育大学の高井秀明准教授との連名)。この賞は、今大会において行われたポスター発表が評価され、授与されたものです。

 

内容紹介

本研究では、大学生アスリートの自己批判傾向の機能をパフォーマンスとメンタルヘルスの観点から検討し、その適応性を明らかしました。分析の結果、自己批判傾向がパフォーマンスとメンタルヘルスの双方を低下させること、自己安心感がその影響を緩和させることが示されました。また、女性アスリートの方がより自己批判的であることも明らかになりました。

これらの結果から、指導者はアスリートの能力不足を強調するのではなく、努力や成長の具体的側面を承認するフィードバックが望ましいこと、自己安心感を高める支援や心理教育の導入が有益であることが示唆されました。また、特に女性アスリートへの心理支援が求められると考えられます。

受賞対象の演題:
自己批判はアスリートの足かせか,それとも推進力か? ―メンタルヘルスと主観的パフォーマンスに着目して―(本郷由貴・高井秀明)

関連サイト:
https://taikai52.jssp.jp/(日本スポーツ心理学会 第52回大会)