【論文掲載】英文の読みやすさはシンプルな言語的特徴で予測できることの検証
教育学学位プログラムの名畑目真吾助教と心理学学位プログラムの山口一大准教授の共著論文『Revisiting text readability and processing effort in second language reading: Bayesian Analysis of eye-tracking data.(第二言語読解における文章の読みやすさと処理労力の再検討:ベイズ統計による視線計測データの分析)』がLanguage Learningに掲載されました。
論文情報
論文タイトル:「Revisiting text readability and processing effort in second language reading: Bayesian Analysis of eye-tracking data」
著者:Shingo Nahatame, Kazuhiro Yamaguchi
掲載雑誌名:Language Learning
URL:http://doi.org/10.1111/lang.70011
内容紹介
読解教育においては、学習者のレベルに適した教材を選定するために、文章の「読みやすさ」を客観的に評価することが求められます。読みやすさには、内容が理解しやすいかを示す「理解しやすさ」と、読解に要する労力や時間に関わる「処理しやすさ」という二つの側面があります。本研究では後者に着目し、英語学習者の文章読解中の視線計測データを、文章の言語的特徴から予測する方法を検討しました。その成果は読解教育や英語学習に示唆を与えるとともに、ベイズ統計を用いた分析手法は、言語習得研究ではまだ十分に活用されていない先進的な試みであり、分野に新しい視点を提供します。